ラブリーホーム*先生の青③




「ほらほら
パパさっさと行ってね」



床に落ちたパジャマを拾い
さっさと着て
ベッドにもぐり込む


枕に顔を埋めて
クンクン匂いを嗅ぎ
……カバー明日洗濯しよう
と心に決める





パパは「ハイハイ」と
呟きながら
がさごそ ノロノロ
パジャマのズボンをはく





  「わああああ―――
   まあまあああ――」




寝室から青波の泣き声が響いて



「だあっ!ハイハイハイハイ
ハイハイハイハイ
今行きますよー」




バタンッ!



部屋のドアがしまると
一人きり



………やだ
一人きりって久しぶり



マジで朝まで
一人きり寝ていいの?



暗い天井
机にパソコン、本棚
パパの部屋を何気なく
見渡して



…………あ、なんか興奮する



嬉しくて興奮する!



パパが抱っこしたのだろう
青波の泣き声は
だんだん小さくなっていく




興奮して どーすんのよ
寝なきゃ
こんなチャンスめったにない



寝なきゃ




うっふふー♪



ゴロリ
寝返り打って
布団を頭までかぶると



  ヴーヴーヴー
  ヴーヴーヴー




枕元にある
パパのケータイが震えだす



………こんな時間に何?






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