ラブリーホーム*先生の青③
「よいしょ」と
先生のズボンを脱がせ
「10人、20人って
あり得ないし
私、青波1人で
いっぱいいっぱい
これ以上ムリ」
パンツ一枚になった先生に
パジャマを着せようと
手に触れたら
逆に手首を掴まれ
ベッドに倒された
「……なにすんのよ」
私の上に覆い被さり
ギュッときつく抱き着いて
先生は
「………ごめん
ほんっと~にごめん」
……なに?
……なによぉ
なんで急に謝るの?
ま、まさか
もしかして
子供が出来ないことを理由に
カナさんが離婚を考えてて
その考えを聞いた先生は
私と青波を捨て
カナさんの元に行きたいとか?
やだ~
めっちゃあり得る~
「……ごめんな
イチのことも考えず……
いや、考えてオレ
断ろうと思ったけど
やっぱりどうしても……」
やだ、やだ、マジかよ
ちょっと待って
ちょっと待って
ちょっと待って―――――
…………ああ
だからカナさんは嫌だった
一度、男と女になった二人が
そう都合よく姉弟の関係に
なれるかっつうの
さっきまで この腕っ!
いま私に抱き着いてる
この腕がカナさんを
抱いたのか――――――?