ラブリーホーム*先生の青③




結局、先生が復活したのは
夜10時頃



青波を寝かしつけ
寝室から出ると
ちょうどお風呂上がり
さっぱりした顔の先生と
廊下でバッタリ




「……あ~、イチ」


パタン。後ろ手に
寝室のドアを閉めた私を


肩に掛けたタオルの端を掴んで
先生はモジモジしながら



「イチ?夕べは本当に」


「何か食べる?」


「え?」


「今日、何も食べてないでしょ
何がいい?
普通のご飯食べられるの?
それとも、麺類がいい?」



「……う、あ、うん」


先生を廊下に残して
キッチンに入った



ムカつき過ぎて
『ごめんなさい』も
聞きたくない



ましてや
『なんかご飯』なんて
言われた時にゃ
私、絶対 バクハツする



さっさとご飯出して寝たい




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