ラブリーホーム*先生の青③




ダンッと
ダイニングテーブルに
そばを出し



「じゃ、おやすみなさい」と無表情で言う



先生は「待て待て」と
私の顔色を伺うような
上目遣いで見て



「話しをさせてくれよ
イチにとっては
迷惑極まりない話だけど」



私に座るように
先生は視線を椅子に向けたけど



「イヤだよ。眠たいし」


「今夜、青波はオレが見るし
明日だって
ゆっくりしてていいよ
全部オレやるから……」


やましい事があると
こうも違うんだ


日曜日なんて
10時過ぎなきゃ
起きて来ないクセに


「青波の朝ごはん
どうすんのよ
先生、用意できないでしょ」


「パンでも食わしときゃ
いいだろう。早く座って」



早く座ってだと~
えっらそうに
ムカつく~っっ!


テーブル挟んで向かい合うように座って、プイッと顔を背けた



先生と同じ空間にいるっていうのが もう苦痛で仕方ない





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