風が吹く中で
朝を迎え、いつも通りに登校する


校門の前には拓真と雅人が立っていた


「おはよう」「おはよ」

「…はよ」


俺はいつものメガネに髪で表情を隠す。しかし二人はいつもの俺とは違うと感じたんだろう


「翔?どうした?」拓真が前を歩きながら聞いてきたが俺は返事をする事ができなかった


「まさか、例の女の事か?」


「っ…」


感が鋭い雅人の言葉につい顔を上げてしまった
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