風が吹く中で
「なあ…抱きしめて…いい?」


見上げて俺を見る由岐は目を細めて微笑む


他人に弱いところなんて見せたことなんてない。


戸惑いながらも自分でも分かるくらい震えている手をゆっくり由岐の背中に回し抱きしめた
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