風が吹く中で
耳元で大丈夫と優しさ声が聞こえ、背中をさする小さな手を感じながら眠りに入っていた




ーー…ふと目を開ける
寝不足でも目覚ましがなくても同じ時間に目が覚める


目の前には温かく、スヤスヤと眠る由岐が腕の中にいる


こんな気持ちになるなんて自分でも信じられない


愛しくて、照れくさくて…目が覚めてしまう前に俺は由岐の頬に唇を当て、ソッと腕を抜き起き上がった
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