風が吹く中で
北城さんは真っ直ぐお父様を見つめ、反対にお父様は私と交互に目を動かしている


「あの…私は助けて…「親父、部屋行きたいんだけど」


私の言葉を遮った北城さんに一瞬目を見開いたお父様は次第に目を細めて私を見た


「初めまして。お名前は?」


「はっ…はい、初めまして。川井遙と言います。突然伺いまして申し訳ありません」

「遙…さん?」

< 51 / 244 >

この作品をシェア

pagetop