風が吹く中で
「何か飲む?」


優しい声が俯く私の横から聞こえて首を横に振った


「遙」


北城さんの指が私の髪に絡める


「遥…」


声が耳元で聞こえピクッと体が震えた


「ん…」


北城さんの吐息が耳元で感じる。次第に近づく気配がした
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