風が吹く中で
私の声で顔の上にあったタオルを取り、私をジッと見たまま


恥ずかしい…


あまりの恥ずかしさにシャワーだけ浴びて出ようと思い、腰を下ろし、シャワーのお湯を出そうとした


「遥、そのままこっちに来て」


振り向くと、あの優しい笑顔の翔さんが手を差し伸べていた

私は引き寄せられるように立ち上がり、手を取る。ゆっくり湯船に足を入れるとグイッと引っ張られて翔さんの胸元に収まってしまった
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