風が吹く中で
「遥」


いつものように優しく私の名前を呼ぶ声

「嫌だったら…言って」


少し苦しそうな翔さんがゆっくりと私に覆い被さってきた


それからの時間は


とても長く感じ、少しの恐怖感


甘く切なく、熱く愛しい時間だった…
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