先生のビー玉
制服に着替え、職員室へ行く。
中に入ると先ほどの暑さはどこかに飛んで行ってしまいそうなくらい涼しい。

「涼しいなぁ」

そういい、池田のところに行く。

「お前も鍛えられるな」

と言いつつ書類を出す池田。

「これに目を通しておけ。
研修とかがあるからな」

と手渡される。

「研修があんの？」

「まぁな、でも３月に入ってからだから。
でも、月に一度は本部で研修があるからな」

「はぁ」

「多分、全体の職員会議の準備とかだと思うがな」

書類に目を通しながら聞いていた。

「ねぇ先生、この研修旅行って何？」

「お前なぁ…どこ見てんだ？」

「年間行事があったからね、何があるのかなぁって思って」

「あぁ、年に１回、慰安旅行ってのがあるんだよ」

「へぇ…先生も行くの？」

「まぁな。希望者だけだけどな」

「へぇ」

「でさ、この新年会とか忘年会とかって何？」

「お前なぁ…」

「だってさ、知らないんだもん」

そう言うと、

「それは入ってから自ずと分かることだから」

と言われ頷いていると…

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