先生のビー玉
その日の放課後。
パソコン室へ向かうと、次期部長の由梨が後輩達に声をかけている。
佳奈に気付くと…

「来てくれたんですかっ」

と走り寄る。

「うん、先生が来いって言ってくれてね、だから皆から邪魔扱いされない程度に来るから」

笑って言う佳奈。

「良かったです。心細くって…」

という由梨に…

「でも部長は由梨なんだからね」

と言い、由梨の近くに座っていた。
すると…

「戸田~来てるか?」

「はいっ」

彼の呼びかけに立ち上がる佳奈。
すると…

「ちょっと手伝えっ」

そう言われ、何事かと準備室に向かう。
すると…

「先生…これ、先生の仕事じゃん」

「そうとも言う」

「はぁ?」

「あ、これ、文化祭の出しもん。
それぞれ部活でもやるらしいから…
なにやらパソコン部は、占いやってくれって」

面倒くさそうに言う彼。


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