先生のビー玉
「それって…」

「そう、生徒会からの指示。
下山先生にいわれたんだよなぁ」

「じゃ、部員が常にいなきゃいけないってことですか?」

佳奈が言うと…

「まぁ、そう言うことだよな。
とりあえず、皆に話して最低二人ずつでも常駐させなきゃな」

「はぁ…」

「まぁ、少なくとも俺はココに居なきゃならないけどなぁ…
ま、見回りよりか良いかもな」

と笑っていた。

「と言いつつ…見回りになったりして」

「わっ、そんなこと言うか?」

「あははっ、で、何をすればいいんでしょうか?」

「とりあえず、全員に話をしてくれるか?
で、時間ごとに最低2人かな?」

「分かりました」

そういい、由梨にその件を話し、二日間、約2時間おきに常駐することになった。

「クラスの担当になったりしてる子は、なるべく変わるようにするから」

と佳奈。
すると…

「せっかくの一般公開なのに悪いな」

彼が準備室から資料を持ってやってきた。

「もしかして…絵里先輩が先生と一緒にいたいからでしょうか?」

由梨がボソッと呟く。

「でも、彼女は生徒会だし…忙しいんじゃないかしら?」

と佳奈。

「それをするのが絵里先輩ですよ」

そう由梨が言った時である。
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