先生のビー玉
「先生はだれとやってんですか?」

佳奈が聞いたが…

「ん?教えない」

「何それ?」

「それより、印刷まで出来たらそれでとりあえずはOKだよな」

「あぁ、そうですよね…
あ、貴子と私…80%だ。
良かった~
次…貴子と恭子…げっ95%だって」

そんな事を言っていると…
彼がこっちを見て笑っている。

「はっ、私…変ですか?」

あわてていると、

「いいや、それより、印刷できたか?
出来たんなら明日にでもみんなにさせてみるか…
誰でも出来るようにしておかなきゃならないからなぁ」

と。

「そうですねって…
先生は誰とやったんですかっ?
わっ、印刷したの見せてくださいよっ」

手に持っていた用紙を取ろうとすると…
ヒョイッと立ち上がり、

「企業秘密」

「何それ?」

回転式の椅子に登って彼の右手にある用紙を取ろうとする佳奈。
笑いながら、

「届くわけがないだろうがっ
ほら、危ないぞ~」

「届くもんっ…とぉ…」

クルッと椅子が回転した。
バランスを崩す佳奈。

落ちるっ


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