先生のビー玉
「でも、今は文化祭の準備の延長で行ってるわけだし…」

と佳奈は言うが、

「でも、奴は拒否らないんでしょ?」

「そう、拒否ってないね。
むしろ…今までと変わってない」

と佳奈に代わって貴子が言う。

「じゃぁ、気にすることないんじゃない?
行きな」

恭子の一言で頷く佳奈。
すると…

「佳奈は?手伝えないの?」

と絵里が言う。

「佳奈は、部活のほうでも準備が大変なの。
だから、こっちはできる時にするから」

と佳奈の代わりに貴子が答える。

「…そう」

そう言い、他の生徒にも聞き始める。

「何も言いかえせねぇし」

恭子がボソッと呟いていた。
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