先生のビー玉
その頃…
K学園の制服を着た生徒が数人受付にやってきた。

「あ、あの中の人ですよ。
滝川さん」

と先日連絡があった後輩が絵里に言う。
どうせどうでも良い奴だろうと思っていた絵里…
その生徒たちが氏名を書いているのを見、またもや腹が立った。

そう…

滝川孝司…イケメンだったからだ。
もう、一緒に受付にいる後輩の目は…彼を追っている。

「こいつが知りたいらしいんだよ。
その…誰だっけ?」

「戸田佳奈さん」

「そう、その戸田さんって子、どこにいる?」

と後輩の友人が聞く。

「今は教室にいますよ。
クラスは、3年C組です」

絵里が言う。

「ありがとう」

そう言い、その連中は案内地図をもらい、校舎の中に入って行った。

「先輩…イケメンですね…」

と後輩が言う。

「あんた、そんなことしか頭にないわけ?
あぁ、ちょっとパソコン室行ってくる」

そう言い、席を立った。
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