先生のビー玉
「どうせまた来るんだろ?
その時にまた頼むわ」

と平然と言う。

「なんだかさぁ、マジで確信犯だよこれ」

貴子が言う。

「違うだろうが」

「だってそうでしょうが。
もし、この時間に誰も居なかったら、放課後にさせるんでしょう?」

と貴子の問いに…

「まぁそうだな」

「じゃ、確信犯」

笑いながらまぁいいじゃないかと彼。
そんな事を言っている間に、まとめる作業が終わった。
すると、

「じゃ、後は放課後。
ちょっと購買に行っとけ。
これを置いてくるから」

と言い、颯爽と走っていく。
見惚れている佳奈を見…

「まぁ、カッコいいっちゃぁカッコいいわね」

と貴子も納得している。
そんな話をしながら購買で彼を待っていた。

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