先生のビー玉
「ココにいても大丈夫だぞ。
なんなら準備室にいても構わないしな」

と彼。

「でも…」

佳奈が言っていると、

「先生、ちょっと佳奈を預かってもらってもいいですか?」

話しながらやってきたのか…貴子と恭子がパソコン室にやってきた。

「貴子っ」

「多分ね、遠慮してそう言うと思ってたの。
係も私と恭子でやるし、先生さえよかったらいたらいいじゃん。
まぁ、他の展示物が見たければ私たちと一緒に回ればいいし、またココに帰ってくればいいんじゃない?」

と貴子。

「先生はどう思います?」

と恭子が質問する。

「ん?お前らがそうしたいならそうすればいいよ」

と歯に何か挟まったような言い方をする彼。
すると…

「ちょっと先生、話したいことあるんだけど」

と恭子が言った。

「なんだ?」

「ちょっと大事な話」

と恭子が貴子を見る…
貴子が何かを察したか、

「佳奈、ちょっと占いやって」

そう言い、パソコンのところに行った。


< 166 / 442 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop