先生のビー玉
その状況とは…

「佳奈ちゃんと俺の相性、占ってよ」

と話しかけ、椅子に座る。

「え?私とですか?」

「うん、佳奈ちゃんと俺の相性。
どうかなぁって思ってさ」

「えっと…」

「占いなさいよ。
別に誰と占おうがどうでも良いじゃない。
あ、先生っ」

ちょうどパソコン室に入ってきた彼を見、絵里が声をかける。
パッと佳奈も反応する。
が…
無反応で通り過ぎていく彼。

「ほら、佳奈ちゃん。
ココに座って」

「ひやっ」

手を引っ張り、よろめいた佳奈、彼に支えられるようにして座る羽目に。
パッと彼を見た。
一度目が合ったような気がしたが、絵里によって遮られてしまった。

「佳奈ちゃん、軽い~」

「いや、そんなことないです」

「じゃ、俺の生年月日は…」

仕方なく入力を始める佳奈。

「次は、佳奈ちゃんの生年月日」

うれしそうに言う孝司。
またもや仕方なく入力を始める佳奈。

出た結果は…

「わっ、90%!相性バッチリだね」

とうれしそうに孝司が言う。
そういえば、彼と占ってないなぁ…
なんて考えながらプリントアウトの作業をやる佳奈。

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