先生のビー玉
はっきり言って、なにか見返りを求める生徒は苦手だ。
少なくとも彼女はそういう部類ではない。
安藤絵里。
彼女はなんでもできる。
パーフェクトと言っていいほどの生徒だ。
彼女の場合は…きっとなにか見返りを求めるタイプなのだと思う。
なにかにつけて俺のところにやってくる。
生徒会の仕事も部活にやってきて済ませる。
それも準備室で…
来たんなら部活をやってほしいと思うのだが…
やっぱり生徒会は大変だ。
それを求めることは…絶対にしない。
彼女もそれが分かっているのか否か、決してパソコン室には入ろうとしない。
1学期も終盤になり、競技会の時期になった。
彼女は相変わらず部活には来ない。
確かに文化祭の準備があるのは分かるのだが…
部長がこういうことでは、示しがつかない。
なのに、準備室で生徒会の仕事。
パソコン室では戸田たちが競技会のための問題を解いている。
「安藤は、問題は解いていかないのか?」
そう言うと…
「じゃ、解いたら…デートしてくれます?」
などと言ってきた。
呆れたというか何というか…
答える気にもなれず、ただ苦笑いだ。
「先生、今年の競技会って、泊ですか?」
「さぁな。まだ詳細は分からない」
「そうなんですね。
もし、お泊りなら…行きたいなぁ」
なんて言いつつ、俺を見た。
だが、そんなの相手にするつもりもない。
ただ…
呆れるだけだった。
少なくとも彼女はそういう部類ではない。
安藤絵里。
彼女はなんでもできる。
パーフェクトと言っていいほどの生徒だ。
彼女の場合は…きっとなにか見返りを求めるタイプなのだと思う。
なにかにつけて俺のところにやってくる。
生徒会の仕事も部活にやってきて済ませる。
それも準備室で…
来たんなら部活をやってほしいと思うのだが…
やっぱり生徒会は大変だ。
それを求めることは…絶対にしない。
彼女もそれが分かっているのか否か、決してパソコン室には入ろうとしない。
1学期も終盤になり、競技会の時期になった。
彼女は相変わらず部活には来ない。
確かに文化祭の準備があるのは分かるのだが…
部長がこういうことでは、示しがつかない。
なのに、準備室で生徒会の仕事。
パソコン室では戸田たちが競技会のための問題を解いている。
「安藤は、問題は解いていかないのか?」
そう言うと…
「じゃ、解いたら…デートしてくれます?」
などと言ってきた。
呆れたというか何というか…
答える気にもなれず、ただ苦笑いだ。
「先生、今年の競技会って、泊ですか?」
「さぁな。まだ詳細は分からない」
「そうなんですね。
もし、お泊りなら…行きたいなぁ」
なんて言いつつ、俺を見た。
だが、そんなの相手にするつもりもない。
ただ…
呆れるだけだった。