先生のビー玉
そして写真撮影の日。
昼休みに恭子とパソコン室へ向かう。
貴子が、

「私も行くっ。
見学見学~」

なんて言いつつ結局は3人でパソコン室へ。
到着すると…

「こんなにいたの?部員」

貴子が驚いている。
そう…20名ほどの部員がいるのだ。
簡単にいえば…17人が幽霊部員だ。

「すごいでしょ。
これ、毎年」

と佳奈が苦笑い。
そうしていると、彼とカメラマンがやってきた。

「さっさと撮るぞ。
前から適当にな~」

と彼。
佳奈が行こうとすると、恭子が手を引っ張る。
不思議そうに振り返ると…

「いいから。待ってな」

そう言う。
そうしているうちにさっさと並んでいく彼女たち。
当然…絵里は中心にいる。
彼は、後ろにいる部員たちに指示をだしている。
椅子に乗れだとか、机に乗れだとか…
すると、彼が佳奈と恭子を見た。
恭子が佳奈の手を取り端っこに並ぶ。
それを見た彼。

「よし、それじゃぁお願いします」

そう言った。
とその時、恭子が手招きする。
彼がこっちにやってくる。

「先生の場所、そっち」

と佳奈の隣指したのだ。
パッと恭子を見る佳奈。
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