先生のビー玉

彼女

彼女に対する気持ちに気付いた俺はあれから自問自答の毎日だった。
彼女に触れたい…

でも…できない…

卒業アルバムの写真撮影でも神田が腹を抱えて笑うくらい俺は挙動不審だったようだ。
あいつから言われたことをほとんど毎日考えていた。


そうこうしているうちに、彼女は部活に来なくなった。

と思えば…
安藤がうろちょろうろちょろ…
こいつが原因らしい。
もういい加減にしてくれと思いつつ、邪険に扱えないのが教師。
毎日がおっくうで仕方がない。


おかげで部活もめちゃくちゃ。


近藤もお手上げ状態である。


「先生、先輩に来てくれるように言ってください」


なんて毎日のように言われる。


分かってる。
そんなの俺にだって分かってるさ、でも…また何か起こるだろ?
彼女に対して辛い思いなんてさせたくない。


させられるか…


なんて思いつつ毎日を過ごしていた。


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