先生のビー玉
カタカタ…

キーボードをたたく音だけが聞こえてくる。

15分後、すべてのデータの修正を終え、プリントアウトする。
それに気付いた彼、

「えっ?もう終わったのか?」

と驚いたように言う。

「私のは、少なかったみたいです。
でも…間違ってるかも知れないなぁ~」

なんて言いつつチェックする。

「はずれを引いちまったなぁ~」

なんて言いながらそれから5分後にプリントアウトする彼。

「俺がやったのをお前がチェック。
ほら、お前のをかせ」

そう言われ、お互いの書類をチェックしなおす。

「さすが…訂正箇所ないです」

佳奈が言うと、

「お前も…大丈夫だ。
あとは…コピーだな」

そう言いつつ立ち上がる彼。
どうしようか迷っていると…

「お前も来るか?」

そう言われ、大きく頷く。
すると、

「じゃ、片付けて行くか。
どうせ後は職員室でやるだろうし」

片付けを終わらせ、池田のところへ行った。
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