先生のビー玉
パッと目が覚める。

「えっと…あれ?」

ガバッと起き上がる。
すると、カーテンがめくられ、

「あ、目が覚めた?
戸田さん、遅くまで何やってたの?
寝不足でしょ~」

孝枝がにやける。

「私…」

状況が把握できていない佳奈。
すると…

「今は、3時間目。
っていうことは、2時間は有に寝てたってこと。
体育の時間に誰かと接触してそのまま倒れちゃったらしいわ。
どこも痛くない?」

と説明された。

「あぁ…そうでした。
って、2時間も寝てました?」

驚いていると…

「そうね、ぐっすり気持ちよさそうに。
でもまぁ、なんともなくてよかったわ。
どうせなら、もう1時間寝て行ったらどう?」

「いや、もういいです」

苦笑いの佳奈。
すると…

「田村先生にプレゼント準備したの?」

「…先生、どうしてそう単刀直入なんですか?」

「だって、回りくどく言ったって仕方ないでしょっ」

と平然とする彼女。


大人だ…

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