先生のビー玉
結局その日は、4時間目から授業を受け放課後となった。
図書室にて…

「今日は災難だったね」

とめずらしくバイトの無い恭子が呟く。

「まぁ、寝不足だったのがいけないのよ」

と佳奈。

「そんなことないわよ。
絵里がぶつかってこなけりゃ良かったのよ」

と貴子。
あの後、絵里にかなりの勢いで責めた様だ。
あの矢部が貴子を怒鳴ったくらいなのだから相当だったのだろう。

「貴子は大丈夫だったの?」

「ん?大丈夫。
別に気にしてないし、それにあそこでとめられてなかったら…
私、傷害事件起こしてたわ」

と笑う貴子。
思わずそれを聞いて苦笑いをする佳奈と恭子だった。

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