先生のビー玉
職員室を出、階段を下り、図書室のある棟へ向かう田村。
頭の中には佳奈のことだけしか浮かんでこない。
「戸田…いるか?」
図書室のドアを開け、叫ぶ。
「先生…ここ図書室。
もっと静かにしなきゃぁいけないって…
わたしと恭子だけだったからいいものの…
個人名を呼ぶのってどうかなぁっておもうけど?」
貴子がぼやく。
「それに、佳奈はいないよ…
って、どうかしたの?」
恭子が立ち上がる。
「い、いや…
なんでもないんだ。
邪魔したな…悪かった」
図書室のドアを閉める。
「ちょ、ちょっとっ」
貴子が入口まで走り、ドアを開ける…
が…
彼を呼ぶことはなかった。
「貴子?」
自分を呼ぶ恭子を見…
「大丈夫。
佳奈、ちゃんとプレゼント渡した。
田村、ちゃんと持ってた」
笑って答える。
「わっ、佳奈…頑張ったんだな」
恭子も笑う。
「でも…どうして佳奈を捜してんだろ?」
と貴子。
「わかんない。
でも…幸運を祈ろう」
なんて言う恭子。
笑いながらうなづく貴子だった。
頭の中には佳奈のことだけしか浮かんでこない。
「戸田…いるか?」
図書室のドアを開け、叫ぶ。
「先生…ここ図書室。
もっと静かにしなきゃぁいけないって…
わたしと恭子だけだったからいいものの…
個人名を呼ぶのってどうかなぁっておもうけど?」
貴子がぼやく。
「それに、佳奈はいないよ…
って、どうかしたの?」
恭子が立ち上がる。
「い、いや…
なんでもないんだ。
邪魔したな…悪かった」
図書室のドアを閉める。
「ちょ、ちょっとっ」
貴子が入口まで走り、ドアを開ける…
が…
彼を呼ぶことはなかった。
「貴子?」
自分を呼ぶ恭子を見…
「大丈夫。
佳奈、ちゃんとプレゼント渡した。
田村、ちゃんと持ってた」
笑って答える。
「わっ、佳奈…頑張ったんだな」
恭子も笑う。
「でも…どうして佳奈を捜してんだろ?」
と貴子。
「わかんない。
でも…幸運を祈ろう」
なんて言う恭子。
笑いながらうなづく貴子だった。