先生のビー玉
「もしや…」

「お呼びのメール?」

パッと携帯を見ると…
彼からのメールのようだ。

『今、駐車場にいる。
近くの公園で待ってる』

というメールだった。

「近くの公園で待ってるって」

佳奈が言うと、

「考えてんじゃん、ヤツも」

と恭子。
不思議そうに佳奈が見ていると、

「見つかっちゃぁ~大変でしょっ。
だから、違う現場で待ち合わせってやつ。
まぁ、いろいろと大変だろうけど、それもこれもあと3カ月もないからっ」

と貴子がエールを送る。

「そうだね、ありがとう!
じゃ、いくねっ」

そう言いつつ図書室を走り出て行った佳奈だった。

一方残された二人…

「ハッピーエンドだったわね」

「でも、彼女には見つからないようにしなきゃいけないわね」

「でもまぁ、年明けたら、佳奈も研修はいるでしょ」

「まぁね。
ヤツもちゃんとしたやつだし…」

「まぁ、私たちが心配することでもないね」

貴子のボヤキから始まり、貴子の一言で納得する二人だった。

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