先生のビー玉
メールを送信した後、車を近くの公園に移動させる。

神田と一之瀬に捕まったのだ。
しばらくは…来ないだろう。

外に出て煙草に火をつけた時である。


向こうから走ってくる彼女の姿が見えた。


「別に走ってこなくても…」


なんて呟きながら、一途な行動に思わずさっきの言葉を忘れてしまう。


「待ちましたっ?」


なんて息を切らせている彼女。


「ゆっくり来ればよかったのに」


そういうと、笑っている。
なんて可愛い奴だ。

にやける俺。

車の中に乗せた。
が…極度に緊張している俺。
彼女を2回も助手席に乗せたに…だ。
8歳も年下なのに…だ。

おいおい…

と自分に突っ込みながら彼女を見る。

思わず彼女を見て吹き出してしまった。

顔が…
顔が真っ赤なのである。
緊張していたのは俺だけじゃないと思ってかなり安心する。


まぁ…
彼女が緊張していなかったら…
かなりのショックなのだが。
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