先生のビー玉
緊張がほぐれたところで車を発車させる。

そりゃそうだ。
今日はクリスマス。
彼女も両親と祝うのだろう。

本当は…

一緒に祝いたいのだが…
それはそう簡単にはいかないだろう。

これから何度でも逢う機会はある。

ここは我慢。


そして、彼女に話をした。
何を…

これからのことを…だ。


なかなか逢えないということ。
お互いの立場上それは理解してほしいということ。

そして…

誰よりも彼女のことを想っているということをだ。


まぁ…
笑われたから、少しいたずらをしてやったが。


まだ彼女も18歳。
だが、もう18歳。

俺の言っていることの半分は理解してくれただろう。

これからだ。
これから一つ一つわかって行けばそれでいい。


なんて思いつつ彼女を大事にしていこうと誓った。
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