先生のビー玉

「な、なにやってんのっ！」

「佳奈は何を着ても可愛いわよ。
問題は…下着なのよ。
もうちょっと大人なのつけなさいよっ
これじゃ…お子ちゃまよっ」

「…悪かったわね」

「まぁ、ヤツのことだから、初めっからそんなことはしないと思うけど、何があるかぁわかんないからぁねぇ」

なんて意味深に言っている。
すると、またメールが。

『今から学校を出る。
家の近くまで来たらまた電話するから』

とのこと。
すると…

「ちょっと貸してっ」

佳奈の電話を取り上げ…

『神田です。
佳奈は、私の家に連れて行きます。
ですから、うちの駐車場でも大丈夫ですよ～』

と返信…したのである。

「貴子…」

「いいじゃない。
どっちにしろ、こっちの方が好都合でしょ？
佳奈の家は住宅地だし、うちの家は…
周りが畑だらけだからさ」

と笑う。
自転車で１０分ほどのところなのだが…
周りは田んぼだらけ。
それだけに、案外見つかりにくいのだ。