先生のビー玉
「って…そこまで話してるわけ?」

呆れたように恵理子に言う彼。
すると、

「あったりまえでしょっ、夫婦なんだからね」

と当然とばかりに言う恵理子。

「でもさ、初めてだよな。
浩一君が彼女をここに連れてくるなんて」

隆弘が言うと、

「あぁ、もういいです。
戸田、食うぞ。
ほら、はやくひっこんでてくださいっ」

彼が言う。
渋々調理場へ戻っていった、

「ほら、腹減ったろ?
食べろ。
テディさんの料理は~うまいぞ」

「先生、テディさんって、お姉さんの旦那さんって外人ですか?」

佳奈が言うと、

「あぁ、カントリー歌手だからさ、芸名っていうのかな?わかりやすく言うと」

と教えてくれた。
それからいろいろと話しながら食事を始めた。
何もかにもがおいしい。
だからだろう、あっという間に平らげてしまった。

「先生、すっごいおいしかったです」

佳奈が言うと、満足そうに頷くだった。
時計をみると、8時半を過ぎようとしている。

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