先生のビー玉
その日の帰り、貴子と歩く佳奈。

「なんて言ってくれたわけ?」

「これっって。感じ?」

「すげぇ」

「ね、びっくりした」

「同棲すんの?」

貴子の問いに驚いた佳奈、

「そんな、考えたこともない」

顔を赤くしつつ言う佳奈。

「それにしてもさ、進展早いね」

貴子が言うと、

「時々驚いちゃうんだよね」

そう言う佳奈。

「まぁ、絵里が何もしてこないことを祈るけど」

「そうなんだよね…それだけが怖いよ」

「ま、あいつがいるから大丈夫だとは思うけど、何か変だなっ思うことがあったらすぐ言ってきなよ」

頷く佳奈。

「でもうれしいよ!マジうれしい」

貴子がしんみり言う。

「…ありがと」

佳奈が言うと、

「ホントは私の女にしたかった!」

「はぁ?」

貴子の爆弾発言に驚き、二人顔を見合わせ大笑いするのだった。
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