先生のビー玉
次の日…

昼過ぎまでゴロゴロとし、昼食をとるために外出。
彼は、仕事のため学校へ。
佳奈は、自動車学校へ。

自動車学校の前で車から降りる佳奈。

「本当に何かあったらちゃんと言うんだぞ」

そういう彼に、頷き校舎に入っていく佳奈。
そんな後姿を見つめていると…

「大丈夫よ。私がいるしっ」

「わっ」

「昼間っから見せつけてくれるわよねぇ~
ま、M学園の生徒はほとんどいないけどね」

と佳奈が助手席の窓から覗き込んで言う。
驚く彼。

「ま、奴も木曜日で卒業みたいだからさ、大丈夫だと思うよ」

と恭子に、

「そうか、申し訳ないが頼む」

そう言われた彼女…

「まぁ、佳奈も大変だわね。
独占欲の塊っ」

「なにっ」

「じゃ~ねぇ~」

聞く耳持たず…
さっさと恭子は佳奈の後を追いかけて行ったのだった。

ため息をひとつし…

「遊ばれてるのか?俺は…」

そう言い、学校へ向かう彼だった。
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