先生のビー玉
「ちょっとっ!
なにやってんの?
次の授業があるんだって言ってるでしょうがっ」

恭子が来ない佳奈を心配して教室から出てきたのである。
ホッとする佳奈。

パッと手を離した孝司。

「邪魔者登場」

とボソッと呟く。

「あのね、佳奈は彼氏がいんの。
だから、ちょっかいだないでくれる?」

そう言い、さっさと佳奈の手をつかんで教室へ向かって行った。

「ありがとう…恭子」

「全く、なんてやつら。
迎えを頼みなさいよっ絶対に」

という恭子に、

「迎えに来てくれるってメール来た」

と佳奈。

「全く…最低だわっ
自分の気持ちばっかりぶつけるのってさ、ガキのすることっ」

教室に入り、

「すみません、柄の悪い生徒に絡まれてました」

と教師に伝え、授業を受けた。
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