先生のビー玉
そこにタイミング悪く登場する彼。

「おっ、来た来た」

「先生っ」

「体調悪いのか?顔が真っ赤だぞ」

何気なく言う一言。
すると…

「気になりますねぇ~やっぱり」

池田がおちょくる。

「あはは…先生、ちょっと度が過ぎますって、戸田、いっぱいいっぱいになってますよ」

「あ、戸田、悪かった」

そう笑うと、

「後は、ごゆっくり」

そう言い、職員室を出て行った。
付き合い始めて職員室に2人きりになったのは初めて。
それも…放課後ではない時間に。

「研修か?」

席を立った佳奈に言う彼。

「3月の第2週からだって」

「そうか、頑張れよ~」

「緊張するね」

そう佳奈が言うと、

「まだ時間…あるな。
ちょっと保健室で待ってろ」

そう言われた佳奈。
保健室へ向かった。
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