先生のビー玉
そして放課後。

「大丈夫なの?」

貴子が心配そうに聞いてくる。

「大丈夫。私にはお守りがあるから」

と言う佳奈に…

「奴にも付いてきてもらえば良いのに」

と恭子が言った時である。

「誰についてきてもらうのかしら?」

それを聞いていた絵里が声をかけた。
パッと彼女を見る3人。
名前を言わなくて良かったと思う恭子。

「別にあんたには関係ないわよ」

と貴子の答えに、

「あら?自動車学校?
放課後いなかったわけね」

そう言うと、教室を出て行った。

「あいつ…馬鹿だわ。
どうせ、佳奈がいない間、奴に媚びろうって魂胆だ」

「そんなことしたってムダなのにねぇ~」

貴子と恭子が言って笑ってはいるが…
ここにもひと問題あるな…なんて思う佳奈だった。






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