先生のビー玉
家路に就いた孝司。

自分の部屋に入ってふとベッドに座る。

「フラれた…かぁ…」

ゴロンと寝転がる。
まだ彼女の感覚が残る手を伸ばし…

「どうせならキスでもやっとけばよかったかな」

なんて呟く。

そしてふと浮かぶ田村の顔。

「どうして奴で俺じゃダメなんだ?」

そう呟くと…

「やめたっ、いつまでもグジグジなやんだって仕方ねぇし」

ガバッと起き上り…

「風呂…はいろ」

呟き、部屋から出ていく孝司だった。

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