先生のビー玉
「あぁ~さっさと帰れ。
邪魔だ」

パッとやってきて彼女を外へ追いやった。

「田村先生、はっきり言ってくださらないとねぇ」

と嫌味に近い一言。

「いや、助かりました。
仕事が進みます」

思わず苦笑い。
すると、

「まぁ、邪険に扱えばうるさいから先生の対応もアリですよ」

「あんなタイプは初めてなんで…参ってます」

「でしょうね。
あれだけ教師に執着する生徒もいないでしょうしね」

そう言う池田に大きく頷く俺だった。
それからバタバタと仕事を終えたのが…なんと8時前。

自動車学校は…もう終わった時間だ。

彼女に電話をしてみるが出ない。

何度か電話をしてみるが…電話に出ない彼女に苛立つ。



何かあったか?

もしかして…



すぐさま学校を出、車に乗り込み自動車学校まで走った。






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