先生のビー玉
怒鳴りつけてやりたがったが…今はそれどころじゃない。
もう一度かけると…

「もしもし…」

やっと聞けた彼女の声。
ホッとしたが…どうも煮え切らない態度。

まぁ…仕方ないのだが…

こうなれば居ても立ってもいられない。
彼女がどう言おうが会いたい気持ちに変わりはない。

それからしばらくして彼女に会う。

そして一部始終を聞いた。

冷静に聞いたつもりだった。


が…


はらわたが煮えくりかえるというのはこういうことだろうか…


近くにあるものを殴りつけたい衝動にかられてたまらなかった。


でも、彼女がすべてを話してくれたことには変わりはない。
そう必死で思いながら煮えたぎる衝動を抑えた。


その後、挨拶だけのつもりがああなってしまったのも…これはこれで良かったんだと思う。

あいつが今後どういう行動に出るかが…心配だが。


< 394 / 442 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop