先生のビー玉
「やっぱり、体育会系はちゃんとやるんだね」

佳奈が言うと、

「3年は今期最後だからね。
私の試合も、夏休み中だからさ、見に来てよね」

「もちろん。ちゃんと差し入れもってね」

「当然」

うどんを食べながら話していた。
そして食べ終わり、お泊り競技会の話をしている最中の二人。
そんな時、

「神田先輩いますか?」

と食堂の入口で叫ぶ胴着を着た生徒が居る。

それに気付いた貴子が、

「なにっ」

とその後輩に言う。

「矢部先生が早く来いって」

「神田先輩も大変だ」

佳奈が言うと、

「全くよ」

と立ち上がる。

「あ、片付けとくから良いよ」

「わるいっ」

そういい、食堂を出て行く彼女。
佳奈も片付けて教室へ。
そしてふと思う。

「あ、求人来てるかな?」




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