先生のビー玉
「怖かった…」

外へ出た安心感でうなだれる佳奈。
するとまた田村が首筋に息を吹きかけた。

「ヒヤッ…もしかしてっ」

暫く考えた佳奈、田村を見ると素知らぬ顔の田村。

「わざとっ」

「…かわいかったよ」

「はぁ?」

「怒るなって」

笑う田村。
ブスっとした表情の佳奈。
そのまま校門へ向かう。
そこで立ち止まる佳奈。

「どうした?」

田村が声をかける。

「え?歩いて帰る」

と佳奈。

「何言ってんだ?来い」

職員駐車場へ向かう田村。

「え?」

理解不可能の佳奈。
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