先生のビー玉
そして、誰も居ない職業指導室で求人票とにらめっこをしている佳奈。
テスト期間中にも続々と来ていたようだ。

ふと見る…

『M学園学校事務…2人』

「あ、これ…」

そう、M学園…この学校のことなのだ。
担任に聞こうと求人票を持って職員室に向かう。
が…
担任は居ない。

彼女に気付いた教師が声をかける。

「どうかしたか?」

と。
振り向くと…彼だった。

「池田先生は?」

「あぁ、昼飯らしいぞ…
どうかしたか?」

「えっと…これ見て…」

求人票を差し出す。

「おっ、もう見たか」

頷く佳奈。
すると、

「いいんじゃないか?
多分、競争率は高いと思うぞ」

「高い…ですよね…」

「ま、これもおまじないの効果かもしれねぇぞ」

と笑って言う彼。

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