先生のビー玉
「うっ…」

それをいい事に今度は、脇腹にケリを入れてきたのだ。

「私に逆らうとこういうことになるのよっ。
痛い?痛いでしょっ」

ケリを入れられる度に涙が溢れてくる。
もう、痛いのかどうなのかもわからない。

「泣いてんの?笑っちゃうっ」

佳奈が抵抗する力もないと気づいたのか、佳奈の目の前に座り…

「おとなしくしてればこんなことにならないのにねっ」

そう言い、立ち上がると最後にもう一度、

ボフッ

「…っ…」

「あはははっ、じゃぁねっ」

そう言うと、絵里は屋上から去っていった。
視界がどんどん狭くなってくる。

バタン

ドアが閉まったと同時に佳奈の意識は…無くなった。

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