先生のビー玉
会議の終わった田村。
職員室に戻ってくる。
机の上には、プリントがきれいに整頓されている。

「帰ったか…」

ボソッと呟き、本棚の上に置く。
そして、

「池田先生、競技会の引率、先生もお願いしますよ」

とプリントを渡す。

「了解です。
私は直接行きます。
そっちのほうが近いかな?」

と場所を確認しつつ言う。

「あ、良いですよ。
私が戸田と神田を連れていきますし、他は電車で行かせますから」

「じゃ、私は駅で3人を待ってます」

「よろしくお願いします」

「今回は…安藤は不参加ですか?」

と言われる。

「しかたありません、下田先生からの指示ですから」

苦笑する田村。

「まぁ、あくまでも競技会ですもんね」

「そうですよ。
息抜きみたいなもんです。
あいつらにもそういう息抜きは必要でしょうから」

田村が言うと、

「お互いです」

笑いながら池田が言った。
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