先生のビー玉
次の日、学校に登校した佳奈。
貴子が来るのをベランダで待っていた。
すると、
肩をガシッと掴まれた。

「いたっ」

その手を振り払おうと振り向くと…
絵里が笑顔で立っていた。

「おはよう、佳奈」

と…
何も言わず中に入ろうとすると、

「あら?無視?」

「そんなんじゃないよ」

佳奈が言うと、

「挨拶してるんだから挨拶したら?」

そう絵里が耳元で言う。
すると、

「あら、おはよう!」

絵里の耳元で大声で怒鳴る貴子。

「キャッ」

右耳を押さえて驚く絵里。

「あら?挨拶してるんだから挨拶したら?」

そう言い、

「佳奈、おはよ」

「おはよ」

促されるまま中に入る佳奈だった。
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