先生のビー玉
矢部先生をボコボコにやっつけたとか、後輩がまるでなってないとか…

「貴子がボスだね」

笑って言うと、

「当り前でしょ?主将よ、私」

ニヤリと返す。
そこで、昨日の事を思い出し、M学園の学校事務の面接を受ける旨を貴子に報告する。

「掘り出しモノだったね。
行って正解だよ。
やっぱり、あのビー玉のご利益かもねぇ」

「そうかなぁ?
でも、2人なんだって!
競争率高すぎるよね」

「でも、そこをなんとか頑張るわけよ。
とはいえ、1学期の成績も出ちゃうわけだし…
面接をがんばりなよ」

「がんばる」

そう言いつつパソコン室へ。
ちらほらとやってきている生徒。

「来てる?」

貴子が準備室を見る…

「来てるっ」

佳奈が言うと、

「今日は、一番後ろに座ろう」

そう言い、貴子が一番準備室に近い席をキープした。

< 53 / 442 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop