先生のビー玉
だが、

「奴がどうにかしてくれるかもよ」

と恭子。

「気付く?」

「私は気付くと思うわ」

「そう思う?やっぱり」

「奴…まんざらでもないと思うのよ。
あれ…見て」

恭子が準備室の彼を指さす。
どうみても…男の表情だ。

「ほっほっほっ」

貴子が笑う。

「妬けるわね…」

恭子。
ギョッと彼女を見る貴子。

「私は…ノーマルよ」

とサラっと言う彼女だった。

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