先生のビー玉
「先生、戸締り終わったよ」
その会話をわざとさえぎるように言う佳奈。
「ん?ありがとな。
じゃ、二人とも戸締りするから出ろよ」
と立ち上がる彼。
電気を消すと夕焼け色に染まる準備室。
一瞬それに見とれていると、
「ほら、出るぞ」
彼の胸が間の前に。
「わっ、あ、はいっ」
「変なヤツ」
あわてている佳奈を見て笑う彼。
「じゃ、先に行ってるからな」
そう言いつつさっさと歩いていく彼。
気付けばカギを渡していない。
後で職員室に寄ろう…いつものことだ。
と思い、スリッパを履いていると、
「佳奈、田村先生のこと…好き?」
先にスリッパを履いた絵里が佳奈に言った。
「えっ?急に何?」
驚いて言うと、
「私は先生が好き。
別にどうこうってことじゃないんだけど、佳奈には言っておこうと思っただけ」
凛として言う絵里に圧倒される佳奈。
「私は…」
「あぁ、いいわ。別に佳奈が先生のことを好きでいようが嫌いだろうがどうだっていいし…
じゃ、私は生徒会に行くから」
さっさと行ってしまった。
その会話をわざとさえぎるように言う佳奈。
「ん?ありがとな。
じゃ、二人とも戸締りするから出ろよ」
と立ち上がる彼。
電気を消すと夕焼け色に染まる準備室。
一瞬それに見とれていると、
「ほら、出るぞ」
彼の胸が間の前に。
「わっ、あ、はいっ」
「変なヤツ」
あわてている佳奈を見て笑う彼。
「じゃ、先に行ってるからな」
そう言いつつさっさと歩いていく彼。
気付けばカギを渡していない。
後で職員室に寄ろう…いつものことだ。
と思い、スリッパを履いていると、
「佳奈、田村先生のこと…好き?」
先にスリッパを履いた絵里が佳奈に言った。
「えっ?急に何?」
驚いて言うと、
「私は先生が好き。
別にどうこうってことじゃないんだけど、佳奈には言っておこうと思っただけ」
凛として言う絵里に圧倒される佳奈。
「私は…」
「あぁ、いいわ。別に佳奈が先生のことを好きでいようが嫌いだろうがどうだっていいし…
じゃ、私は生徒会に行くから」
さっさと行ってしまった。