先生のビー玉
教室に戻る途中、ふと彼が立ち止まる。

「どうかしましたか?」

「これ、飲んどけ」

彼のポケットから先ほどの栄養ドリンクが出てきた。

「あ、そうします」

ゴクゴクと飲み干す。
大きく伸びをする彼。

「俺ものんどこ」

「あれ?もう一本持ってたんですか?」

「これ、俺の元気の源」

「へぇ」

彼が飲み終わると…

「じゃ、行くか」

控え室へ戻る。
そして、

「1時間後には会場に行くからな、今のうちに復習したい奴はしておけよ」

と彼。
貴子と恭子はおしゃべり。
由梨と由香は、池田に質問中。
佳奈は…
いままでやった問題を見直している。
彼は、貴子と恭子に嫌味を言いつつ、佳奈のところに行く。

「分からないところあったら言えよ。
今のうちだぞ」

と言う。

「えっと…ここが…どうしてこういう答えになるのか…」

頭を抱えている。

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